校長室だより

    〜 鯉がおどればどじょうもおどる 〜

 

沖縄が例年よりも10日遅れで梅雨入りしました、と先日報道されていました。暦のうえでの入梅は特定の日を指すのでしょうが、気象上の入梅は年と所によってずいぶん異なってきます。

さて、私の持っている本の中に今日のタイトルである「鯉がおどればどじょうもおどる」というおもしろいお話が紹介されていました。これは昔から言い伝えられているのだそうです。鯉は勢いのよい魚で、5月、男の子の節句のとき、元気な鯉にあやかって「鯉登り」をあげます。本校の校章も2匹の鯉がしっかりと向き合って滝登りの準備をしているかのような印象です。この「鯉の滝登り」は、元気はつらつ、ありあまる力を精一杯発揮しているときにつかわれることばのようです。「鯉がおどればどじょうもおどる」というのは、その元気な鯉につられて、ゆっくりものというか、のろのろしたどじょうもおどりだしてしまうという意味だそうです。

「付和雷同の身のほど知らず」というのが、このことばの教えと言われています。ゴロゴロと雷が鳴ると、それ大変とばかりに、一人に続いてみんなぞろぞろ後について逃げ込みます。こういう姿を付和雷同というのだそうです。この意味は「ちゃんとした考えもなく、ただ人の後に従っていく」という意味です。誰かが突拍子もないことを言うと、「そうだ、そうだ」とあまり考えもしないで「右ならえ」をしてしまい、自分をすっかり忘れている状態を指しています。大事なことは、冷静に考えてから行動しなさい、という戒めだと思います。

6月は梅雨の季節ではありますが、18日には高校の競技会、20日には中学校の運動会という大きな行事が待っています。なんとかさわやかな青空のもと、校章の二匹の鯉のように元気はつらつとした競技会、運動会となるよう心から願ってやみません。

 

平成27年6月  校長 岩本 光彦