校長室だより

    〜 心豊かな生徒の育成を願って 〜

 

6月26日は大雨・洪水警報がでるのではないかと、やきもきしていましたが、幸いそれには至らず、全校を挙げて劇団四季のミュージカル「美女と野獣」を鑑賞することができました。

開演間近になるとアナウンスが流れ、軽快な音楽がしばらく流れた後静かに幕が上がっていきますが、開演間近の音楽が始まると生徒たちは大きな拍手をし始め、音楽が軽快なテンポになると手拍子拍手に変わっていきます。前半が終了すると休憩時間がありますが、後半の始まる前にもやはり大きな拍手と手拍子で開幕を心待ちにしている様子が分かります。高校3年生から中学1年生まで、おしゃべりするような生徒、居眠りをするような生徒も見かけることもなく、そうした生徒たちの様子に感激しながら、私もいつの間にかディズニーワールドに引き込まれてしまいました。

70名くらいの他校の幼稚園さんが、人数の関係で自分たちだけでは見られないからということで、舞台前の袖のあたりで鑑賞していました。とても行儀が良く、感性の高い幼稚園児のみなさんでした。印象深かったのは、中学生や高校生が笑わないようなシーン、例えば役者さんが大げさにころんでしまうような場面ですが、「ころころ」という形容がふさわしい声で、本当に楽しくてたまらないといった様子で笑い声を上げます。中学生や高校生もこうした時代を経て成長してきたのだろうと思いながら、心が和やかになる瞬間でした。

すべてが終わってロビーで3人の役者さんを囲んで、高校の生徒会執行部との座談会を行いました。進路の話、入団したきっかけ、劇団四季の中での人間関係、つらいこと、楽しいこと、この世界に入って良かったこと等々、次から次へと質問をしてくれて、生徒たちの感動と興奮、役者さんの感謝の気持ちが一体となった時間を過ごさせていただきました。

学校というところは、いろいろなものが育っていくところだと思いますが、生徒はもちろん、教職員も育っていく場であります。夢と希望と自分を忘れる瞬間を体感できたすばらしい芸術鑑賞の一日でした。

 

平成27年7月  校長 岩本 光彦