校長室だより

         〜 城昇気流 〜

 

連日暑い毎日が続いていますが、それでも朝晩は少しずつ涼しい風がそよぐようになりました。気象の変動が大きな話題となり、なかでもあちらこちらの火山が噴火するのではないか、といったニュースを聞くたびに、日本は大きな火山帯の上に横たわっている国、という印象を改めて認識する次第です。

さて、話は変わりますが、最近テレビのコマーシャルで、桃太郎、金太郎、浦島太郎と思える人たちが、それぞれの民話を思い起こすような衣装を着て談笑するところが放映されていますが、最近のコマーシャルはドラマ仕立てのような内容が増えているように思います。

ところで私が折に触れて参考にさせていただく、児島邦宏先生の著書の中に、この民話に関する興味深いお話が載っています。桃太郎のお話を例にとって次のような疑問を投げかけています。「桃太郎は、鬼退治に、なぜイヌ、サル、キジの三匹をお供に連れていったのだろうか。」ということです。桃太郎が本当に強ければ一人で鬼退治に行けばいいではないか、三匹も動物を連れて行けばかえって足手まといになるのではないか、というわけです。

この疑問には次のような説明が続きます。キジは、「よく知ること、調べること」つまり情報収集です。この情報をもとにサルが「よく考え、知恵をめぐらして」作戦を立てます。この作戦に従って、実際に鬼に向かっていくのがイヌです。イヌの強い力、行動力が、実際に鬼をやっつけることになります。情報、知恵、行動力、この三つの力が合わさって、鬼という巨大な力を封じ込めた、というのが桃太郎の話の大事な所だと言われています。このことは、私たちにとっても同じように大切な力であると思います。

さて、9月号は「城昇気流」というサブタイトルを付けました。今年度の文化祭の「テーマ」です。当日は「よく調べること」「よく考えること」「実際にやってみること」の3点が披露される文化祭になるものと期待しています。PTAの方々、同窓会の方々にもあらゆる角度からのご支援をいただきます。さらに高いところを目指して上昇していく城北にふさわしい「テーマ」だと思います。たくさんの方々のご来校をお待ちしております。

 

平成27年9月  校長 岩本 光彦