校長室だより

~レジリエンス~

 10月28日(土)は私にとりまして、極めて貴重な体験となりました。それは建築家の八納様をお迎えして「PTA文化講演会」を拝聴し、短い時間とはいえパネリストとして登壇させていただいたことです。
 「家」を考える時に、特に子育て世代の保護者のみなさまにとりましては、家の在り方、一日に一度は家族が一堂に集まる空間、家族との接し方、顔をみて話をする機会等々とても大切な、まさに「我が家とは何か」を再認識する時間ではなかったでしょうか。子ども部屋を作り、子どもはその部屋で勉強するものだ、という概念を生み出したのは日本であった、ということも新鮮ではありましたが、私にとりましては、まさに「家」の在り方に思いを馳せた瞬間となりました。
 現在、内田和俊さんの「レジリエンス入門」という著書を読んでいますが、人生には二度の危機が訪れるそうです。その一つが「思春期」でもう一つが「中年期」だそうです。体力の衰えを感じたり、様々な限界が見えてきたりするなかで、この先の人生が、ある程度、予測できてしまう時期に入るからだそうです。家のローンや子どもの学費、老後の蓄えなどもそうしたものの一つかも知れません。
 しかしながら、28日の講演会では、こうした第二の危機を前にしても、参加いただいた保護者のみなさんと一緒に、勇気を出して、夢を語り、子どもの将来に期待を託せる、そうした気持ちになることができた方も少なくなかったのではないかと思いました。600名以上入れるホールが満席となり、しかも参加してくださった保護者のみなさまとの距離感が、互いに身近に感じることができ、参加してよかったと心から思える講演会であったとたいへん喜んでおります。コーディネーターを自ら引き受けていただいた藤井会長様をはじめ、司会、運営、受付など、さまざまなお仕事をお引き受けいただいたみなさまに心からお礼申しあげます。
 もともと物理学用語であった、「レジリエンス」は「外圧による歪みを跳ね返す力」として使われているそうです。嫌なこと、辛いこと、悲しいことを経験すると私たちの心はへこんだり、途中でくじけそうになったり、落ち込んだりします。そんな嫌な気分をもとの正常な状態に戻す力が「レジリエンス」だそうです。参加いただきましたみなさまにお礼申し上げ11月号といたします。