校長室だより

〜I’m OK. You are OK〜

 新しい年度「令和」が始まります。校庭の桜も新しい中学1年生、高校1年生を待ちかねたように、何ともいえないあの淡いピンク色の花びらを満開に咲かせ、入学式を心待ちにしているかのように思えます。
 さて、新たな年度の始まりは、新たな仲間との出会いでもあります。益田ミリさんの「週末、森で」という作品をもとに、前回もご紹介した山崎さとこさんが嫌なこととどう付き合うかの対処法を次のように選択肢をあげながら紹介しています。

① 「衝突する」相手も自分も譲りません。変えようのないことに対して不満を言います。自分の正当性を主張し、相手の主張を否定することになりがちです。不毛な結果に終わることも多いのです。
② 「よける」自分と合わない人、望まないことに対しては、一切かかわらないか、または深入りしないようにします。無用な衝突を避けます。
③ 「よりそう」相手の「存在」や自分が望まない変わらない事実があることを認めます。「異文化理解」の基本です。

 カナダ人の医師であるエリック・バーンの提唱した自己分析に、『I’m OK. You are OK』という考え方があるそうです。人はだれでも“OK”であり、共に人間として価値があり、重要で尊厳があります。その行動ではなく、その存在を受け入れるという考え方だそうです。真の人間尊重に基づく自他の調和と共存をはかる立場で、先ほどの選択肢でいうならば、③の「よりそう」立場になります。
 これからさまざまな出会いが待っています。当然さまざまな意見や物の考え方があります。そうした環境に身を置くことで、自分を大切にするとともに、人をも大切にすることが基本にあれば、良い意味で「よりそう」関係を作ることができると思います。城北という学び舎は、まさにそうしたことができる場所だと思います。新しい出会いが、新たな成長に繋がっていくことも少なくないはずです。
 今年度も保護者のみなさま、地域のみなさまのご理解とご支援をいただきながら、教育活動を実践してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。