校長室だより

~夏の到来を告げるビワの木~

 本校の校庭やグラウンドの周りにはたくさんの木々が植樹されており、最上段のグラウンドまで登る間に、卒業記念樹がたくさん植えられているのを目にします。58年目を歩いている城北ですが、これまでの卒業生が様々な思いを込めて残してくれたものです。
 中でもクラブハウスの前に植樹された紅葉は、2001年9月11日にアメリカで起こった同時多発テロ事件の犠牲となった卒業生の伊東さんを偲んで、同級生のみなさんが平和を祈る思いを込め、そして今を生きる後輩たちに大切に人生を生きて欲しいという切なる思いから、パネルを添えて植えられたものです。令和という新たな時代に入りましたが、世界のあちこちではいまだに紛争が絶えません。この紅葉があそこにある意味を、後世まできちんと語りついでいかなければならないと思っています。
 さて、私も最近まで知らなかったのですが、本校の裏山には大きなビワの木があり、毎年たくさんの実をつけ、知る人ぞ知る城北のサマースポットとなっています。みずみずしく、甘く、誰にも世話をしてもらっていないにも関わらず、夏を前にしたこの時期、おいしい果実をたわわに実らせて楽しませてくれます。
 様々な木々に囲まれた学び舎に、今年も蒸し暑い夏が訪れようとしています。