校長室だより

-恐れることなく、前に―

 うだるような暑さも峠を越え、朝夕は涼しい風が頬をなでる季節が訪れようとしています。アンバサダー・プログラムとして通常よりも3週間延長してブリスベンに留まり、一人で英語の世界に身を置き、一回りも二回りも成長した中学生が先日帰国しました。また、約1年間カナダに留学していた高校生も帰国し、成果を挙げて戻ってきました。自己の価値観の形成や日本に関して考える、異文化を吸収する力が強い、将来の人生に影響を与える可能性の大きい時期と言われるこの年代の留学は意義深いものがあると考えます。
 さて、9月といえば学校の大きな行事である文化祭が開催される学期です。今年も中学生全員が一堂に会して、英語のスピーチ・コンテスト「ヤラバレー・カップ」を開催します。9月20日にメルボルンのヤラバレー・グラマー・スクールから12名の生徒たちが城北にやってきます。イギリスのハイクリフと同じく10数年以上お付き合いしてきた姉妹校です。コンテストにはゲストとして参加し、モデルスピーチも披露してくれると思います。この度、ホストファミリーとしてお世話いただく保護者の皆様には心からお礼申し上げます。こうしたホストファミリーを経験して卒業後も連絡を取り合い、相手の結婚式に招待されたというエピソードも聞いています。21世紀を担う生徒たちにとって、極めて貴重な体験とはなりますが、ホストファミリーを受けてくださる皆様なしには成り立たないプログラムです。本当にありがたいことと思っております。
 今年の文化祭のテーマは、「勇往邁進」に決まったようです。「恐れることなく、自分の目的・目標に向かって、ひたすら前進すること」という気概を示す熟語です。例年もそうですが、今年は一層城北の新たな道を開こうとする強い気持ちを感じています。
 どこまでも自由に空を飛び回ることができる「久米仙人」のお話があります。この仙人はどんな時でも、決して下を向くことがなかったといいます。下を向くというのは、下界をのぞくということで、そこにあるおいしい食べ物や美しく着飾る着物などの誘惑が多く、それに誘われて、ついうっとりしてしまうと神通力を失って墜落してしまうというお話があります。「久米仙人」が「城北仙人」として、新生城北を牽引する機会になることを期待しています。多くのみなさまのご来校をお待ちしております。