校長室だより

-一生懸命はよいことだが、休息も必要-

 暖冬と言われながらも朝夕は冬を感じ、はや2月になりました。高校3年生はセンター試験も終わり、二次試験や一般入試の出願に向けて、担任や進路指導の先生方のアドバイスを受けながら、着実に準備を進めていることと思います。3年生は一つの試験が終わり安堵しながらも、次に来る試験に向かって、自分を戒めるような凜とした姿を見せてくれる生徒が多いことに頼もしさと、心からの応援を伝えたい気持ちで見守っています。
 渡辺和子先生の「置かれた場所で咲きなさい」という多くの人々の心を救ってこられた著書の一節に「一生懸命はよいことだが、休息も必要」という言葉があります。ご存知の方も多いかと思いますが、『私は、木を切るのに忙しくて、斧を見る暇がなかった』これは一人の実業家が、定年後に語ったという述懐を、私は自戒の言葉として受け止めています、と先生ご自身は述べています。寸暇を惜しんで、他人よりも良い木を、より速く、より多く切ることに専念したこの人が、仕事をしなくてよくなった時に見出したのは、刃がボロボロに欠けた斧でした。木を切る手を時に休めて、なぜ斧を労わってやらなかったかを悔やんだ言葉として紹介されています。
 大きな働きをして、成果を挙げたとしても、木を切っていた斧である自分自身が、その間心身共にすり減っていたとしたら、本末転倒ではないでしょうか、と後半では結んでいます。城北生全員がそれぞれの斧をもっています。中には無傷できれいな斧をもっている人もいるかも知れませんが、高校3年生に限らず、年度末には全員が斧を友とし、自分の持てる力を発揮するための手段として使い、「なすべきことをやり遂げた。」という晴れやかな顔で卒業・進級していくことを期待しています。
 高校2年生から中学1年生までは3学期のハイライト行事である、マラソン大会が控えています。今年も10日にエディオンスタジアムをお借りして、いわゆる持久走に挑戦します。自分らしく、正々堂々と走る、苦しさを堪えて頑張る生徒たちから毎年感動と勇気をもらっています。持久という言葉が表すように、自分の力をどこまで出し切れるか、早い人もいれば走るのが苦手な人もいます。大切なことは、自分にできることをやりきる、ということです。
 今年もさわやかな汗をかきながら、懸命に疾走するみなさんを心から応援したいと思います。