校長室だより

-高校の卒業式を終えて-

 3月1日、233名の高校生が城北を巣立っていきました。政府や文部科学省及び広島県知事の要請を受け、ご来賓の皆様や在校生も出席しない極めて異例な卒業式となりました。例年であれば前日に予行練習を行うのですが、「新型コロナウイルス感染対策」として可能な限り閉ざされた空間に一定数の人が集まることの危険性を回避すべく、このような対応となりました。
 こうした中で執り行われる卒業式において立ち振る舞いに不安を感じておりましたが、その不安を払拭する程、素晴らしい高校3年生の凛とした表情でした。一時でも3年生を不安視した自分を恥ずべきことと反省しています。全員がマスクをしての参加でしたが、卒業証書授与の際に名前を呼ばれると、大きな声で返事をし、全員が感謝の気持ちを体全体で表現しながら、爽やかに体育館を去っていきました。
 私は式辞の中でサミュエル・ウルマンの残した言葉を高校を卒業する、という節目にあたって贈りました。

「Nobody grows old merely by a number of years. We grow old by deserting our ideals.」
「我々は単に重ねた年の多さによって老いるのではない。理想を失うことで老いるのだ。」

 社会のために尽力した詩人が晩年に綴った老いの定義です。私も40数年教育の世界でお世話になってきましたが、まさに人生100年時代にふさわしい言葉だと思っています。
 彼らの進む道はそれぞれ違い、未知数ではありますが、城北で培った自分を大切にし、人をも大切にする生き方をもって進めば、必ずや目標に向かって歩みを進めてくれるものと確信しております。
 卒業生の皆さん、保護者の皆様、改めてご卒業おめでとうございます。