6月30日に上野学園ホールで実施した「芸術鑑賞」は、全校生徒が1年を超えた長いインターバルの後、久しぶりに一堂に会した学校行事でした。会場で席に着いた時、生徒も我々もまずそのことだけで軽い興奮状態になっていたと思われます。嬉しい、期待に満ちた気持ちが、多くの生徒の表情から伺えました。

 広島交響楽団の演奏は、すばらしかった。コロナ禍にあり限られた機会だからこその、演奏。加えて、うれしいことに、生徒は拍手すべきところで拍手をし、盛り上がるところで盛り上がり、演奏者からいいパフォーマンスを引き出す素晴らしい聴衆と化していました。そのことを誇らしく思いました。コンサートの成否は演奏する側と聴く側のシナジーによると改めて感じた次第です。

 音楽との出会いにはいろいろな場面が想定できます。こちらから求めた末に、やっと叶う素晴らしい曲との出会い。一方、全く予想しない状況で音楽の側からこちらに呼び掛けてくるような出会い。その出会いが後から考えると一生ものの出会いだとわかことがあります。苦しい時や悲しい時、あるいは嬉しい時に共鳴し共感しあう伴侶であり友となる音楽。出会いは人生の醍醐味の一つに違いないと思います。

 多感な中・高生の時期、生徒には本物との出会いをたくさん用意したいものです。そんな気持ちにさせていただいた半日でした。

 「向こうから呼びかけてくるような音楽との出会い。」そんな経 験いかがですか?

*2名の生徒の指揮体験